数学が出来るようになるには、良い解き方(やり方)を学ぶことです。もちろん数学の問題を解くには色々な解き方があります。しかし数学が「出来る」ようになるには、問題に対する的確な定理・公式を用いて、最も簡単で分かりやすく筋道を立てて解き進めていくことが大切なのです。ガリレオでは、これを「正しいやり方」と呼んでいます。

 

ここ数年の傾向として、おかしな解き方をする生徒が増えてきています。

おかしな解き方をしている生徒に「正しいやり方」を指導していると、「学校の先生は、どっちでも良いっていったよ」と反論されることも以前より多くなっています。

本当に学校の先生がそのように言ったのであれば、(数学を出来るようにするという意味で)指導者として失格です。

(生徒と学校の先生との信頼関係を損ねることはしたくないので、そこまでは言いませんが…)

「どちらでも答えが出るよ(同じ答えになるよ)」と言ったことを生徒本人が勘違いしている場合が多いのだろうと思います。

 

なぜこのような勘違いが起こるのか―――

いくつかの中学校の学校公開を見ることで、その原因がわかりました。
これは「アクティブラーニング」を表面的に取り入れている現場で起こりがちです。

今までの指導方法では、先生が模範的な解き方を示し、それを学びました。

しかし、アクティブラーニングを取り入れた学習では、生徒から様々な解き方が出てくることになります。

たとえば、生徒たちに黒板で問題を解かせるとします。

そうすると、なかには面倒なやり方で解いてしまう生徒も出てきます。
そのときに本来であれば、その生徒を傷つけないように配慮しつつ「その解き方もありだけど、こっちの解き方のほうが良いよね」と誘導してあげる必要があるのですが・・・
その時間がないからか、多様性を尊重する方針なのか、誘導しないことが多いのです。

また別の例ですが、授業で、ある生徒が「そのやり方で、やらないといけないんですか?」と聞いてきたときに、学校の先生は「こっちのやり方のほうが良いけど、まぁどちらでもいいね」と答えていました。

これを「学校の先生は、どっちでも良いっていった」と生徒が解釈しているのだろうと思います。

そのような誤解が生じないように、もっと「こっちのやり方のほうが良い」と強調してほしかったですが、数学の問題を解くには色々な解き方があるのは事実です。

「そのやり方で、やらないといけないんですか?」と質問(ちょっと難癖に近い口調でした)されたら、 「どちらでもいい」と言いたくなる気持ちも分かります。
変な解き方を選択して間違えたとしても、それは自己責任ということになりますから。

 

数学を指導して35年になりますが、ここまで解き方が多様化しているのは、ほんとうに最近の傾向なのです。

「色々な解き方を考える」ということも数学の楽しみの一つではありますし、アクティブラーニング自体を否定するつもりはありませんが、ガリレオとしては間違えない(間違えづらい)やり方、「正しいやり方」を最終的に選択してほしいと思います。

 

 

 

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