※本記事は【2025年】当時の内容です。最新の情報は別途ご確認ください。

2025年6月27日、月齢2.0の三日月と水星が西の空に並んで見える様子の天体シミュレーション図

月と水星が並ぶ瞬間を再現した天体シミュレーション画像です。6月27日20:20八王子市

2025年6月27日の夕方、空を見上げると、細い三日月のすぐそばに水星が並んで輝きます。月と水星が接近する天体現象は、肉眼でも観察できる絶好のチャンス。
今回の接近は、中学生の理科「天体」単元で学ぶ月の満ち欠けや内惑星の見え方を、実際に体感できる貴重な機会でもあります。

この記事では、2025年6月の月と水星の接近の観察方法、見える時間・方角の解説、観察のコツ、そして探究的な学びにつなげる視点をご紹介します。

月と水星が並ぶ、特別な夜

2025年6月27日の夕方、西南西の空で「月と水星」が約2度の間隔で並んで見えるという、珍しい天文現象が起こります。

この日は月齢2.0。空に浮かぶのは、まるで爪の先のような細い「三日月」。そのすぐ近くに輝く星のような点、それが水星です。

水星は内惑星で、太陽からあまり離れた位置に見えることがなく、実は観察の難しい天体です。
ですが今回のように夕方の西の空に現れる機会は、貴重な観察チャンスです。

見える時間と方角のヒント

  • 📆 日付:2025年6月27日(金)
  • 🕗 時間:日没後すぐ(20時~20時30分がおすすめ)
  • 🧭 方角:西〜西南西の低い空
  • 🔭 道具:肉眼でも見えますが、双眼鏡や望遠鏡があると◎

🎯観察のコツ:

  1. 見晴らしのよい場所を選ぼう
    建物や木が少なく、地平線近くがよく見えるところが理想です。
  2. 空が暗くなる直前が狙い目
    月はすぐ見つかりますが、水星は暗くなるほど見えやすくなります。
  3. 双眼鏡を使うと水星がはっきり!
    拡大すれば、水星が“半月状”に見えることも。これは観察の大きな感動体験になります。

✨探究の視点:

● なぜ水星は「半月」のように見えるのか?
● なぜ月齢2.0の月と水星が、同じ方向に見えるのか?
● 「東方最大離角」って、どういう意味?
こうした問いをもとに図を書いたり、太陽系の模型で考えてみたりすることで、天体の動きがより深く理解できるようになります。これが「探究する力」の第一歩です。

🔍この観察にかかわるSTEAMの視点

このような天体観察には、実はSTEAMの要素がたくさん関わっています。

  • 🔬 科学(Science):月の満ち欠けや惑星の見え方は、地球と太陽の位置関係によって決まります。
  • 🛠 技術(Technology):スマホアプリや望遠鏡など、観察を支えるツールが活躍します。
  • 🏗 工学(Engineering):レンズの仕組みや双眼鏡の構造は、光学技術の応用例です。
  • 🎨 芸術(Arts):空の美しさをスケッチしたり、写真に残すことで、観察の感動を表現できます。
  • 📐 数学(Mathematics):月齢、角度、時間の計算など、観察は「数字の感覚」とつながっています。

※各項目に添えた絵文字(🔬🛠🏗🎨📐)は、塾長・古賀の工夫によるもので、公式のものではありません。

📢まとめ

このような天文現象をきっかけに、「なぜそう見えるのか?」と問いをもって空を見上げることで、理科や数学の学びは、もっと深く、もっと面白くなっていきます。

実際、中学理科の「天体」単元では、月の満ち欠けや内惑星(水星・金星)の見え方など、今回のような観察と直結した内容を学びます。
頭で覚えるだけでなく、実際に“見て・感じて・考える”ことで、学びは本物になります。

6月27日の夕暮れ、ぜひご家族で西の空を見上げてみてください。
そこに広がるのは、教科書だけでは伝えきれない、本物の宇宙のしくみです。


✍参考:ガリレオ理数進学塾

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